偽浮感

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 人間は変わる。誰もが変わっていく。そもそもが、その人の本当の姿を見ていなかっただけかもしれない。近いと勝手に思い込んでいた。一時でも、仲が良かった。それだけ、ただそれだけ。それだけの人なのだけど、思い出は美化される訳で。私の数少ない楽しい思い出を共有した(と思われる)人物だから。その人が変わってしまったのを、その人が実に人間らしく、愛情に富んだ女性らしく生きているのを、成り損ないで出来損ないの私は嫉妬するのです。快く思わないのです。  なんて卑怯な人間でしょう。なんて汚い人間でしょう。間違えた。人間ではないのでしたね。自分を不幸だとか言って酔っている前に、もっと自覚しろ。ただ、自分は汚いモノなのだという事を。  だから、離れて下さい。
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