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母は助けられた事は秘密にし、村に帰り、魔物を退治してきたと言い、皆から認められ、立派な頭領になった
その時から、2人は内緒で森で会う事にし、会う度に距離を縮めていった…
母の名は「巴廻(トモエ)」といい、狐の耳があり、村の誰よりも美しい銀色の髪に柔らかい尻尾と、誰もが魅了される金色の瞳を持ち合わせていた。
母には能力があり、妖術が使える。
母は九尾なのだが、九尾にも位があり、母はその頂点に君臨する「天孤テンコ」なのだ
格も美貌も全てが桁外れ
そして、
父の名は「炎竜(エンリュウ)」といい、立派な鬼の角(ツノ)があり、髪は燃え上がるような朱色と誰もが呑み込まれそうな緑の瞳を持ち合わせていた
父にも生まれながらに能力があり、炎を司る
父も鬼の中で最も強い火を司る者で、角も輝きが違う
2人は互いに純血で、周りから見たら美男美女であり、幸せに満ち溢れ、とても幸せだった
だが、この事が両方の村に知れ渡り、大騒ぎになった…
2人は逢うことを禁じられ、愛しい人に逢えないまま生活を続けていた
だが、母には縁談の話が持ち出され、我慢できなくなった母は「好きでもない人と結婚したくない!」と言いきり、父の元へ行き、父もたえられなくなり、とうとう駆け落ちしてしまった…
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