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「青樹さんはなんで親衛隊長やってるんすか?」
「え」
購買で適当にお昼を買った後、2人で裏庭のベンチに行った。
幸い誰もいなかったから場所はよりどりみどり。折角だしテーブルのあるところにした。
向かいに座って食べ始める。今日は風が強くないからゴミが飛ばなそうでよかった
一口二口食べたところで、渡邊くんがそんなことを聞いてきた。
何にも楽しい話じゃないぞ…
「…誰かに推薦されたから」
「推薦?」
「そう。ってか後から知った話だけど、その誰かが公に推薦する前からそんな噂があったらしいけど」
「噂っすか…?」
「俺が隊長にいいんじゃないかーみたいな?やつ」
正直誰がそんな噂流したのかも知らないけど。
こんな話を前に宏実に聞いた。
そして親衛隊のみんなが何故それを受け入れてしまったのかも疑問なところ。
「ふぅーん。じゃあなんで親衛隊入ったんすか?」
「え…それは内緒」
なんでこの子はこんなに俺の事を探ってくるんだろうか…
俺に興味がある……な、訳ないか。ほぼ初対面みたいなもんなのにな
あ、会長に興味あるのかな。新歓でも捕まえてたし。
だから会長の親衛隊の俺に色々聞いてるのかもしれない。ライバルとか思われてたりするのか?
やっぱ会長って人気あるのな…確かにリーダー性は凄いかもしれないけど。みんなそこに惹かれるのかな
「青樹さんってなんか謎多くて良いっすよね!」
「…はい?」
「実は俺、初めて青樹さん見たときからずっと気になってたんですよ。今日漸くこうやって話せて感激って感じっす」
とんでもないことになった
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