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「はい、碧君、律君、蓮君に晴伎君」
名前をいいながら俺達の前に紅茶を置いていく寮長。全員の事名前呼びなんですね、ちょっと嬉しい(´ `*)
「そして――馨には角砂糖ね。はい、好きなだけ食べていいよ」
椎菜先輩はお盆に乗せた角砂糖の瓶を馨先輩の近くに置く。中の角砂糖は満タンだ。
「…先輩は角砂糖が好きなんですか?」
ちょっ、転校生の佐々木野くん…君は馬鹿かね。お前の思考回路には悪戯、いじめという言葉はないのか。
「うん。馨は角砂糖が大好きなんだ。ね?」
「う…うん。わーい角砂糖、嬉しいなぁ…」
寮長を敵にまわしてはいけない、ということが分かりました。
ちょっとからかっただけでこうなるんですね…もしこれが馨先輩専用だったら究極の萌えです
好きな子苛めちゃうタイプは大好きです
「ねえ、なんで蓮いるの?蓮も寮長に用事なの?」
2人が楽しそうに苛め、苛められているとき美笠くんが興味津々と言った風に聞いてきた。
さっきから好奇の目は感じてたけど耐えきれなくなったんだね
「あーちょっと色々あってね…二人もなんかあったの?」
さすがに不良に部屋壊されたとは言いづらい…
言ったら晴伎くん傷ついちゃいそうだし
「俺らは今日転校してきたから、今日が入寮なんだよ」
なんで入寮の日と教室に来た日が一緒なの…せめてもう少し早くから入寮してればいいのに
あーでもそうだったら王道的シチュがないな…
結局副会長イベはなかったみたいですけど
「そっちの二人は蓮君の友達?」
床に座っている馨先輩が聞いてくる。結局正座させられてるこの人。
「今日転校してきた美笠碧です。こっちは同じ転入生の佐々木野律君です。」
「ああ、君達が噂の2人の転校生ね。俺、三年の赤城馨。風紀委員長やってるよ、よろしくね」
「よろしくお願いします!赤城先輩」
やはり転校生君は礼儀正しい。俺は君がここまで非王道だとは想像もしてなかったよ…
ほんと、型にはまらないタイプだね…()
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