3 I like 毬藻

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「はい、碧君、律君、蓮君に晴伎君」 名前をいいながら俺達の前に紅茶を置いていく寮長。全員の事名前呼びなんですね、ちょっと嬉しい(´ `*) 「そして――馨には角砂糖ね。はい、好きなだけ食べていいよ」 椎菜先輩はお盆に乗せた角砂糖の瓶を馨先輩の近くに置く。中の角砂糖は満タンだ。 「…先輩は角砂糖が好きなんですか?」 ちょっ、転校生の佐々木野くん…君は馬鹿かね。お前の思考回路には悪戯、いじめという言葉はないのか。 「うん。馨は角砂糖が大好きなんだ。ね?」 「う…うん。わーい角砂糖、嬉しいなぁ…」 寮長を敵にまわしてはいけない、ということが分かりました。 ちょっとからかっただけでこうなるんですね…もしこれが馨先輩専用だったら究極の萌えです 好きな子苛めちゃうタイプは大好きです 「ねえ、なんで蓮いるの?蓮も寮長に用事なの?」 2人が楽しそうに苛め、苛められているとき美笠くんが興味津々と言った風に聞いてきた。 さっきから好奇の目は感じてたけど耐えきれなくなったんだね 「あーちょっと色々あってね…二人もなんかあったの?」 さすがに不良に部屋壊されたとは言いづらい… 言ったら晴伎くん傷ついちゃいそうだし 「俺らは今日転校してきたから、今日が入寮なんだよ」 なんで入寮の日と教室に来た日が一緒なの…せめてもう少し早くから入寮してればいいのに あーでもそうだったら王道的シチュがないな… 結局副会長イベはなかったみたいですけど 「そっちの二人は蓮君の友達?」 床に座っている馨先輩が聞いてくる。結局正座させられてるこの人。 「今日転校してきた美笠碧です。こっちは同じ転入生の佐々木野律君です。」 「ああ、君達が噂の2人の転校生ね。俺、三年の赤城馨。風紀委員長やってるよ、よろしくね」 「よろしくお願いします!赤城先輩」 やはり転校生君は礼儀正しい。俺は君がここまで非王道だとは想像もしてなかったよ… ほんと、型にはまらないタイプだね…()
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