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「よし、次は君達の番だね。」
寮長が少し紅茶を飲み話し始める。ちなみに転校生sは紅茶を全部飲んで行った。
「まったく、部屋を半壊したのなんて前例がないよ?これからは部屋で喧嘩しないで、外に出てね。外って言っても廊下じゃなくて寮の外だからね。次寮で暴れたら許さないからね。だいたい話を聞く限り最初から馨いたんでしょ?だったら止めなよ。バカなの?まったく……君がそんなことだから風紀が乱れるんだよ?風紀委員長なんだからしっかりしてよね。確か今までにも何回か、こういうことあったよね?最初からいたのに放置してたとか、馨自体が巻き込まれてとか、ちょっとは気をつけて?一応風紀委員なんでしょ?しかも、長なんでしょ?まったく…しかも、いつもいつも寮で騒ぎを起こしてさ……僕になんか恨みでもあるの?」
途中から馨先輩への説教に変わってしまった。今、馨先輩は正座して俯いている。つらいな
「―――というわけだから、もう部屋を壊さないでよ?分かった?分かったらもう帰っていいよ。で、はいこれ、新しい部屋の鍵。もう壊さないでね?」
長い長い寮長のお説教を聞き馨先輩はその間ずっと正座していたので痺れて動けないらしい。だから少し話して時間を稼
「馨先輩ってたくさん問題起こしてるんですね」
「そうなんだよ蓮君……特にこうして僕が寮長、馨が風紀委員長になってからが特に酷くてね…なんでこんなことするんだろうね。大抵いつも不良絡みなのが困るんだよね…僕喧嘩とか得意じゃなくてさぁ、どうやって奴らを抑えたらいいのか…」
不良と本気で戦ったら俺だと死ぬだろうなぁ…護身術とかやってみたかったけどやらなかったからなぁ…
自分で言うのも悲しいけど力本当に弱いんだよね…握力とか…
「まあ、蓮君も気をつけてね?」
「え、何にですか?」
「晴伎君と同じ部屋で、またこういうことが起こるかもしれないからね。ああ、別に晴伎君を責めてるわけじゃないんだ、今回は全部馨が悪いからね」
「えっなんで!」
普通に驚いたように言う馨先輩。
「当たり前でしょ?事が起こる前からわかってたのに止めなかったんだから」
「あれは…晴伎一人で解決出来るかなぁって思って……」
「ちょっと先輩!晴伎君のせいにしないでくださいよっ!見てたのに止めなかった先輩に全責任です~!」
思わず立ち上がりそうになって抗議してしまった。
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