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「俺は…その、高校入ってから今までキャラ被ってて素で人とちゃんと向き合って接してきたことなくて…自分で作ったキャラと同じタイプの人としか話してなくて…だから今まで晴伎君とだって全然まともに話したことなくて…でも今日になって、人に言われてキャラ被るのやめて…部屋帰ってきたら部屋半壊してて…なんかこわい不良いるし…それでも、今日晴伎君と初めてまともに話して…今までは凄く怖かったんだけど結構いい人だってわかって…これからは部屋に帰っても楽しかったりするのかなぁって思ったり…だから…その…」
「うーん、長い!」
「ひどい!」
結構自分の中では良いこと言ってるつもりだったのに長いって言われるとは思わなかったので俺ショックっっっっっ!!!
確かに長かったかもしれないんだけどね!
ってかこんな恥ずかしいこと言ってると黒歴史とかになっちゃうあれだよね!くそっ!!
「で、まとめると?」
「晴伎君とは末永くお友達でいたいですっ!!」
「やったね晴伎!」
自分の事のように喜ぶ馨先輩を見て本当にお兄さん属性なんだなぁってほっこり。この2人可愛いね
晴伎君だって今結構嬉しそうな顔してるよ~~俺もつられて嬉しくなっちゃうね
「お、もう君らの旧部屋に着いたねぇ。じゃあ俺はこれから風紀室に行かないと本気でヤバいから行くね。2人で引っ越し頑張ってね!」
それだけ言って馨先輩は歩いて行った。
仕事…やばいんだ。
「あーあ、馨先輩行っちゃったね」
「そうだな…」
晴伎君と二人でなんて話した経験が本当にないのでどうしよう…さっきまでは結構話せると思ってたんだけど、いざ二人になると何話したら良いのか分かんない…
俺達が話せてたのは全部馨先輩のおかげだったんだなぁ…仲介役って大事…
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