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「あ、あのっ!そろそろ片付け始めましょ!ん?始める?いや、再開するか」
「ああそうだな…じゃあ俺このダンボール運んでおくから」
「えっ、晴伎君ありがとう…」
まさか晴伎君があのでっかいの運んでくれるとは…ひいい、感謝いたしますぅぅぅぅぅ
そして会長と二人取り残された俺な…
気まずいだけだわ
「…はぁ、じゃあ俺達も行くぞ、青樹」
「は、はいっ!」
まさかの穏やかな声。
やっぱり優しいなぁもう。
「で、残る青樹の荷物はこれか…多くないか?」
「貰い物が多くてですね…」
「ああ…お前慕われてるもんな」
「慕われてるっ!?」
何言ってんのこの人…俺別にそんなに慕われてないよ…?
もしそうだったらちゃんとした友達いっぱいできるでしょ?ほしぃ
「慕われてるだろ、普通に。じゃあ、持っていくぞ。青樹はこれ持て」
そう言って持たされるのは枕。会長が持っているのは俺の布団一式。
この格差な!!!!!!!!
俺どこまで非力だと思われてんのさ!
確かに布団どうやって運ぼうか迷ってたけど!自分には少し無理かなって思ってたけど!
だからってこれは…泣くわ
「何してるんだ?早く行くぞ」
「は、はーい」
会長やる気に溢れてますねありがとう
「一つ聞いていいか」
「はい」
「なんで部屋壊れてるんだ?」
「やっぱ聞きますよねそこ」
そうだよなぁ…聞かれないわけないよなぁ…この状態で誤魔化すわけにもいかないしなぁ…
「いや…なんか不良がここで暴れたみたいで…」
「…なんだそれは」
「詳しくは…椎菜先輩か馨先輩にでも聞いてください…馨先輩の方が詳しいかと…」
それときくと会長が少し顔を顰める。そ、そうですよね
「寮長と風紀か…」
そうなんですよねぇーだから困ってるんだよこの反応に
そんな感じで困ってるともう階段。今は枕しかないから無事に降りられるぞ!
当たり前だわ!!!!!
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