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インターホン押す。
…しばらく待つ。といういつもの流れを行うのかと思ったら中から「入っていいぞ」という会長の声が聞こえた
ああ、こういうパターンもあるんですね。
この生徒会室のでっかいドアを一生懸命開ける。力いっぱいです
重いんだよ、このドア!!!!
「っ、はぁ……疲れた。で、なんですか会長?」
この間よりちょっとだけ綺麗になった生徒会室は、とりあえず各机までのちゃんとした道が出来ていた。
俺が生徒会室行かなかった日もちゃんとやったんだな…偉い…
「…そんなに扉は重かったか?」
「はい、結構」
俺が疲れているのを不思議に思った会長の質問。きっと生徒会役員はみんなさっと開けられるんでしょうね。体格差がね?ありまして。
双子はどうせあれでしょ、2人で開けるから力2倍でしょ。羨ましい。
「悪かったな…次からは俺が開けよう」
「え…ありがとうございます…?」
次があるのか俺には。また呼び出されるのか。
親衛隊長っぽい仕事してるな…
「で、今日呼んだのは今度、少し遅くなったが新入生歓迎会を開く」
「おお!待ってました!」
ようやく今年も新入生歓迎会が来たね!正直去年は酷かったから、今年こそは楽しみたい!楽しみたい!
ちょっと俺がわくわくしすぎたのが会長にも移ったのか、うっすら笑みを浮かべる会長。
イケメンが笑顔になると破壊力がありますね
「今年は何やるんですか?」
「去年のが好評だったからな、また同じものを…」
「本気ですか!?!?!?」
ちょっと突然大声出し過ぎた。
会長がびっくりしている。ああ…ごめんなさい
「ど、どうした…?青樹?」
「い、いえ…何でもないので放っておいてください…」
去年の事を思い出すと最高に胸が抉られるのです
うう、思い出したくもない…
「…この話を葉月にした時もつらそうなリアクションをされたんだが…去年何かあったのか?」
同じ物やるっていうなら察せよ会長。ってかあの場に副会長いたの!?副会長になる前の副会長じゃん!ど、どこにいた…?俺の記憶蘇れ…!
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