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「…で…会長様からの仕事って…なに?」
「ああ!そうそう!もうすぐ新歓があるんだって!」
「新歓か…今年は何やるの?」
「去年と似た系統のやつ」
そういえば明らかに嫌そうな顔をするのが数名
きっと君らは去年の新歓…代表者に選ばれたんだな…お気の毒に
「…俺…あれ嫌い…」
「…俺も」
美貴くんと涼くん。去年なんの衣装着たのか凄い聞きたい。確か兎の着ぐるみとかいたけど…あれめっちゃ走りにくかったって聞いたけど。
でも今回は着ぐるみとかないから!安心してほしい!
「俺達の仕事は、その衣装づくり!」
「なにそれ楽しそう!!」
この中で唯一明るい表情をしてくれているのは孝志くん。庶務くんのところの隊長なだけあって孝志くんも元気いっぱい。今は孝志くんだけが救い
衣装づくりって言ったら余計に涼くんが顔を顰めた。もっと取り繕って…
「まあまあ涼くん…そんな顔しないで。ちゃんと俺ら的に良い話もあるから」
「いい話…?」
「そう!なんと…今回の新歓で生徒会が着る服は俺達が選べます!」
がたっ!!!と勢いよく椅子が音を立てた。驚いた涼くんが立ち上がったのだ。
涼くん興奮しすぎである
「な、なな…」
「ふふふ…俺がただで面倒な仕事貰ってくるわけないだろ?ちゃんとそういうご褒美貰って来たよ」
「ふ、副会長様に着てほしい服を…俺が…」
興奮冷めないようなのでほっといて話を進めたいと思います
「ちなみに今回のモチーフはシンデレラ!」
「ドレスっっっ!」
「涼くん黙ってて」
「副会長様に…ドレス…」
副会長にドレスを着せたい気持ちはわかるけど、涼くん黙ってくれません
俺に統率力ないの?
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