2693人が本棚に入れています
本棚に追加
「それってほんとに全部俺ら決めんの?」
「うん。ドレスとか、王子役とか、従者役とか。そんな感じの中から俺らが選ぶの。まあキャスティングと衣装づくり、これが仕事。生徒会だけじゃなくて一般の代表者の衣装考えるもの俺らだからね?生徒会だけじゃないよ?」
涼くんが他の世界に行っちゃってて話聞いてるのかわからない。どんだけ副会長にドレス着せたいんだ涼くんは
俺も着てほしいと思うけど
逆に会長は絶対ドレス着ちゃダメ。事故しか起きない。
それにあの顔なら王子役とかの方が似合うし
まあ…代表者が一体誰が出てくるのかにもよるんだけど。顔写真の乗ってるリストでも会長にもらってくればよかった…
うちのクラスは書記君がいるから免除だから新歓がもうすぐって知らなかったしなぁ
俺が新歓の話出したときの反応を見るに、涼くんのクラスには誰か生徒会がいるのか。多分副会長じゃないな。
…もしかしてさっきからずっと浮かない顔してる美貴くん…代表者だったりしないよね?いや、美貴くんはいつもこんな顔な気もするけど
美貴君前髪長くて顔よく見えないから凄く根暗に見えるけど、実際は凄く美形だって知ってる。
ってか美貴くん二年連続じゃん?
「ちなみに…どんな衣装着てもらうかもだけど、その衣装のデザインも1から俺らだからね?」
「わあ!!仕事大変そう!!!!」
「孝志くん!ポジティブなこと言ってくれる!?」
「蓮ちゃんごめん!」
デザインもってところが本当に大変なところ。
裁縫とかそんなやったことないし…中学の時の家庭科の授業以来だけど…
「で、ここから大事な話!みんなのところでそれぞれ5着ずつ作ってもらうよ!」
「…多い……」
「一般生徒の分もあるから仕方ない!そこはみんなのところの隊員と協力してやって!」
真面目な話した途端一気に冷めるんだからこいつらの扱い難しい。一回この位置をこいつらにやらせてみたい。俺の苦労がわかるから。
「じゃあ楽しい話ししよっか!誰がどの衣装か決めよう!」
「副会長様はドレス!!!!!」
涼くん早いって。
最初のコメントを投稿しよう!