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──タンッ
──タンッ
太い枝を足場にして軽やかに進む如月は先程の視線を気にしていた。
「何だったんだろう……」
ぼんやりしながら考えていると木ノ葉病院に着いた。
中に入り薬草を管理している所に行くとサクラがいた。
「お疲れさまです、如月さん。
ありがとうございました。
任務の後で疲れてるのにすみませんでした…」
「ううん。
サクちゃんもずっとここにおったし疲れたやろ?
休憩ちゃんと取りよう?」
如月が籠の中の花を取りだしガラスのケースに入れる。
「私は何も……。
ただ、綱手様に呼ばれてここにいただけでしたから……」
「それでも何もすることないのに居るのもきついでしょ~…。
管理室は限られた人しか入れんのがきついよね……」
限られた人と言うのは綱手が認めた医療忍者のこと。
詳しい者にしか扱わせないようしているのだ。
「さぁ、終わったし行こうか!」
如月が自分より背が高いサクラを見上げた時、ふらりと倒れそうになった。
「如月さん!?大丈夫ですか!?」
サクラが如月を抱き締めると顔色の悪い顔で微笑んだ。
「ん……。
あんまり寝てなかったきかな…。
でも大丈夫よ。さ、出よ出よ!」
管理室の鍵を持ちサクラと一緒に出た。
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