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「あぁ…やっと去ったか。えっと……可愛いモブくんありがと!」
「モブくんとか酷いよ笹やん!」
「志磨に言ってない、俺は横の子の名前しらないから…」
ひっつき虫の隣にいたこのモブくんの言葉によって俺は助かったのに名前しらないから上手くお礼が言えない
「俺は角原諒火(つのはら りょうか)です。」
「諒火はねー、俺の中学ん時の部活の後輩!だから諒火苛めたら笹やんでも許さないからね~」
……後輩、だと
ひっつき虫の癖にこんな可愛くて良い後輩がいるなんて……!!
先輩×後輩……いやこれは年下攻めがいいな。チャラ男なひっつき虫に後輩の角原くんが妬いちゃって、みたいな。
角原くんはひっつき虫と同じ学校に来たかったからここに進学したとか!!
美味しいな…
「笹山先輩のことはもちろん知っていました、友達で先輩のこと好きな子がいるので」
「角原くんが好きなんじゃないのか、ざんねーん」
ハハハッと笑う角原くん
なにこの子くそ可愛い…
あれか、爽やかくんとは君のことか
汐と違った意味で萌える
「あれ、そういえば笹やん食堂に急いでるんじゃなかったっけー?」
……そうでした!!
「志磨、他の生徒会メンバーってもうご飯行ったか?」
「あ、それならさっき階段を降りていっているのを見ましたよ、多分今ごろ食堂に着くころじゃ…って笹山先輩!?」
話を最後まで聞かずに走り出した俺に角原くんは驚く
ごめんね、君が嫌いなんじゃないよ
腐男子として萌えを観に行かなくては俺が死んじゃうんです!
「角原くんありがとー!!またゆっくり話しよーな!」
叫びながら廊下を走る俺に
「待って笹やんー!!俺も食堂いくーー!!」
と言いながら走るひっつき虫に気づかずダッシュで向かった
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