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僕たちの通っている高校は朔(つきたち)高校
漢字一文字の高校って珍しいって周りはそういう。気にしたこともないけど
男子校って結構汚れてたり散らかってたりするけど、ここの生徒の5分の4ぐらいはお金持ちのボンボン
そういうこともあり、学園内は常に清潔で環境も整っている
そのなかでも食堂は二番目にすごい
広さなんて異常。
食堂のメニューも品揃えは豊富な方
普通に高いけど…
なかに入ると、
「きゃわわわわわわわわわわわわ!!!!」
「会長さまああああああああああ!!」
「神谷様ああああああああああ!!」
「奏志様具合はどうですか!?!?」
「シマリョと功李くんは居ないのですかああああああ!!」
動物の集まりと化している
もう慣れてきてしまった歓声の中を進んでいき、いつも僕達が座っている定位置に着く
人でいっぱいなはずなのにそこの場所だけいつも空いているように整備されているらしい
それになんか今日は空気が重い…
「今日…随分と人が多くないですか?」
「そうだね、みんな転校生でも見に来ているんじゃないか?」
神谷くんがそういう言葉に納得…しずらい
あんな転校生のどこを見に来る必要が…。まあどうせカツラの下はイケメンなのだろうけど。
「僕も少しは興味があるんだ、汐と夏樹は会ったのだろう?どうだった?」
「え、僕は「俺はキライ!!あんなやつ!!」……」
僕の言葉を遮るように七宮くんが怒鳴る並の声を出した
という僕もあまり好きじゃないのでそれ以上は言わず、頷いた
「…黒川が嫌うのは珍しい。かなりの変わり者で笹山より頭がおかしいということか…俺も苦手だな」
小野寺くんは渋い顔をして、アイツより煩い奴など要らない…と、ため息をついた
「会わない前から苦手だと決めつけちゃダメだぞ、奏志」
「でもね征くん!!本当にイヤなやつなんだよー?俺の黒くんと笹くん取ろうとしてるもん!」
僕らはいつ七宮くんのものになったのですか…
「そりゃあよくないな、汐と功李は僕のものだ」
ちょ、神谷くん。君もおかしいです
「とりあえず早くメニューを決め……ってさっきから見知らぬ顔の奴が手を振っている居るんだが…」
小野寺くんが見つめる方をみると、その相手とパチッと目があってしまった
……しまった。とおもって目をそらしたが遅かった
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