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「…ぅ……ん……」
隣で丸くなってる、この2歳くらいの幼児は、急に布団を剥がされて寒そうに身をよじらせたが、起きる様子は無さそうだ。
何でしょうかこの子は……。
いや、まずは落ち着こう。
たぶん、俺と紺の間にできた子どもだろう。
うん………………
「……ってぇ!!んなわけねーだろっ!!!」
バサァッ!と、布団をちゃぶ台返しするみたいにひっくり返した。
一人ノリ突っ込みの虚しさをこの身にしっかり刻んで……さて、本題だ。
まずはこの子の身元確認。
知り合いや、その親族にこんな子がいる覚えは無い。
少し観察して思ったんだけど、この子……どこか紺に似てる…………。
柔らかそうな質感の黒髪と、白い肌…。
よく見ると、左目の下に泣きボクロがあるし。
ふふふ………何か今……物凄く非現実的な事を想像してるんですがwwwwww
20過ぎの大人が、めちゃめちゃ恥ずかしい想像してるんですがwwwwww
もしかして、この子……紺じゃね?wwwwww
なーんてなwwwwww
……うん、やっぱ一人で考えてても埒があかねぇ。
気持ち良さそうに寝てるこの子には悪いけど、起きてもらおう。
「……あのー、ボク…ちょっと起きてくれるかな?」
なるべく優しめに声をかけながら、その小さな身体を軽く揺すってみる。
子どもの扱いは…そこまで慣れてるわけじゃないから、妙に緊張するwwwwww
身体を揺すると、さっきまでスヤスヤ寝ていたこの子の表情が少し険しくなって、小さな腕を使って俺の手を払いのけようとする動作を見せた。
ははっ……こういう所も紺にそっくりだ。
「ごめんなー……眠いのはわかるけど、起きてほしいんだよ……」
柔らかい頬っぺたをプニプニと突っつくと、この幼児は物凄く嫌そうな顔をして、何とか起きてくれた。
「………………ましゃにぃ、うるしゃい…」
「………………えwwwwww」
舌足らずだったけど…この子、今…確実に『まさにぃ』って言ったよね?!
俺をそう呼ぶのは紺だけ。と言うことはまさか…………本当に?!
「…………紺、幼児化したの?」
「……………なにいってゆの、ましゃにぃ…」
………………………不覚にも可愛いwwwwww
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