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「ちょっとアナタ!! 本当は居るんでしょう!? 客をいつまで待たせる気なのっ?」
中年女性のかな切り声でした。
「何故会ってやらんのだ?」
「あの声を聞いて、まともな対応ができると思うのですか?
ここは居留守を使いましょう、関わらない事が一番ですよ」
外から溢れるイライラオーラに、私としては客にした覚えは更々無いので、ここはお引き取り願うことにしました。
しばらくすると、その声は聞こえなくなり、代わりにざわざわとした話し声が聞こえてきました。
「おや、オ〇サンにはお引き取り願いましたのに……どなたでしょうか?」
そう思い振り向くとアマテラスがいません。やっべ。
ドタドタと玄関へ飛び出してみると、果たして目に飛び込んだのは(自称)客と話し込んでいるアマテラスの姿でした。
「貴婦人、よく分かった。妾がその悩み解決してやろう」
「そうなの?助かるわー。 最近の神社って便利ねぇ。」
アマテラスの暴挙を暫く観察していた私ですが、気が付けば私の身体は境内へと降り立ち、アマテラスをキャッチアンド家へリリースして……
「何しやがるんですか!!このバ……カ……カミヤロー!!」
罵倒語っぽい何かを叫んでいました。
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