プロローグだろうか

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単身で敵の陣地に乗り込み風のように駆ける同僚を観戦しながら半ば呆れる。 「この戦闘狂め」 彼の戦闘スタイルは近接型で、転移の魔法陣を幾度となく駆使して相手を錯乱させつつ戦闘不能者を増やしていく。 派手ではないから気付かれ難いんだが、こういう戦場においては重要な役割だ。 「機動力なら、彼は誰にも負けないかもしれないね」 攻撃力はもとより、 戦術に長けた頭脳 柔軟で臨機応変を可とする思考 至近距離における体術や剣術 そしてなにより他を圧倒するほどの機動力。 「凄いねー」 今回のこの功績なら、彼は任務完了後に英雄扱いをされていることだろう。 「…ご愁傷サマ」
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