プロローグだろうか

8/10
前へ
/34ページ
次へ
敵の数が半数を切り、戦況は見えてきたので展開していた魔法陣を解く。 発動中のものも区切りが良さそうだと判断した端から解いていき、帰還に備えて防御の魔法陣のみ自分の周囲へ戻した。 「終わったー」 転移で後衛に下がっても良いけれど、作戦本部にはあまり行きたくない。 数時間前に、間違いと称してわざと攻撃魔法を仕向けたくらいには。 …その件についても煩く言ってくるんだろうな。 「お疲れさん」 憂鬱な気分になり、溜め息を吐いていたら英雄(仮)様がダルそうに防御壁の外側から声を掛けてきた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加