プロローグだろうか

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喧騒も遠く、周りとは結界で切り離された安全なここ。 周囲の惨事の跡さえ目を瞑れば、とても戦場とは思えないくらいに平和だ。 ふと、終戦の余韻に浸っていた名無しがこちらを向いた。 「ところで前に約束してたオレの名前、考えてきたんだろうな」 「一応はね。気に入るかどうかは分からないけど」 帰還する頃。 先程までは無かったテーブルに焼き菓子や紅茶が乗っており、2人で談笑する姿が目撃された。 そしてそれを目にしたお偉いさんが怒り狂って説教を始めたのは言うまでもない。
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