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このままではいけない。 「供給魔力はこちらが負担」 どこまでも真っ直ぐな瞳。 「水の加護」 それがいずれすべてを拒絶し、諦めきった表情をするようになってしまうかもしれない。 「戦闘不能時の防御壁」 何も変えられない自分へ対してのもどかしさと共に寄り添うものは、せつなさか悲しみか。 「回復力増幅」 せめてもう少し。 自我が確立するまでの猶予を彼に与えてあげたかったんだ。 「アレの封印」 所詮は子供の浅知恵。 最善の策ではなかったと今なら思えるのに、当時の自分は他の方法なんて知らない。 「痛みを半分こちらへ移す」 力と知識は既に人並み以上に持っている。 でも、感情は幼いまま。 「強運」 彼に呪いという希望を、 「これ全部をひとつにして完成だ」 植え付けた。 「幸せに、なってほしいな」
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