第三章

5/17
前へ
/34ページ
次へ
なんとも居心地が悪いので丁寧に退出をお願いしたがダメ。 勇気を出して突っぱねてみたけどダメ。 神様&王子様vsただの魔人ではどうやっても勝ち目が無かった。 そんな日が続き、そして今に至る。 「美味しいよ。ありがとう」 一口含んだお茶は自然な甘さで、茶請けの焼き菓子も仄(ほの)かに薔薇が香り立つ。 そう伝えればティアは嬉しそうにはにかんだ。 「口に合って良かった。 好き嫌いは無いって言っていたけれど少し心配だったんだ」 〔だから気にする必要など無いと言ってやっただろう〕 乙女か。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加