第三章

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ストエイラは何が起こっているかを理解しているので、説明は要らないとばかりに見守ってくれている。 「エータ!」 〔騒ぐな。心配無い〕 ランプを手に戻ってきたティアが異変に気付き駆け寄って来る。 そこへストエイラが割り込む形でティアの歩みを止めて、焦り戸惑う主人を落ち着かせている。 「終わったよ。 驚かせてゴメンねティア」 暫(しばら)くしてからそう言い、違和感の無くなった左目を覆(おお)っていた手を外す。 「…それが、知恵の実なのかい」 自分は知恵の実の所持者だという事はストエイラが知っていた為、ティアには話していた。
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