第三章

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「なんだい」 「まずは着替えだ」 学園の制服よりもジョブの正装のほうが、彼女の不満も軽減される筈。 魔法陣を展開して、身に付けている魔具科の制服と家に有る正装を入れ替えるイメージで発動させる。 これで着替え完了。 「見慣れない隊服だね」 「[陣使い]の歴史は浅いから、その正装なんて知らない人のほうが多いと思うよ」 [陣使い]の正装は銀の刺繍で縁取られた紫色の隊服に、繊細な細工を施した観賞用の銀の魔法陣ケース。 職人技が光る左側のみの肩当ての下には、左腕を覆うだけの腰までの長さの灰色のマント。
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