プロローグだろうか

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「見たことの無い色だ」 彼等の戦闘服はそれまでに無かった真新しい紫色の隊服。 紙に書いた魔法陣のストックを入れておく実用的なケースを腰に。 それを取り出す際の風避けとして、膝辺りまでの薄灰色のマントが前面以外を覆っている。 「機動力無さそう」 中年の者が多いが、よく見れば青年・少年・老人の姿も確認出来た。 「あんな奴らが戦えるのか?」 未知なる彼等が期待以上の戦力を見せ付けるのを、この時点ではまだ誰も予想すらしていない。 彼等以外は。
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