エピソード1

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ーin外ー 見慣れない繁華街 行き交う人の群 とりあえず丁度繁華街の真ん中辺りにある階段に腰をおろす。 (これからどうしよ…) 考えているといきなり、スーツを着た少し恐めのおぢさんにはなしかけられた。 『こんばんは』 人見知りの激しいわたしは黙って首を下げる事しかできなかった。 『何をしてるの?』 「なにも…」 『そうだよな。何歳?』 「…15」 『…そっか。親は?』 「…??」 『こんな時間に一人でうろついてて怒られないのか?』 「出てったから。」 『あ?』 「親出てった。」 『あぁ…。悪かったね、やぶな質問してしまって』 「別に。気にしてないし。」 『ははっ、そうか。」 「うん」 『働きたいとか思わないの?』 「思うけど、年が…。」 『キャバクラ。興味ないか?』 「…え?」 『昼間は中学生やとってくれるところなんてないぞ。』 「………。」 『やる気があるなら紹介してやる。』 「……ぉ願いします」 『ふっ…着いて来なさい。』 言われるがまま、おぢさんの後を追った。
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