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それまで黙ってたけど、話しさせてもらってもいいですか?の一言で物凄く緊張した。
《こんばんは》
「…こんばんは」
《名前…聞いてもいい?》
「…結羽」
《結羽ちゃんかあ!いい名前だね》
「いや…」
《一つ聞いてもいいかな?》
「はい…」
《今まで辛い事、苦しい事たくさんあった思う。でも、この世界に入る事で、今までとは違う辛い事、苦しい事も出てくるはずだ。その代わりといっちゃ難だけど楽しい事も増えるはずだ。それを承知の上で入ってほしい。》
「わたしは…わたしは、辛くても苦しくても耐えられる自信があります。痛みも恐怖も、全てをひっくるて。」
…二人は見逃さなかった。
一瞬、少女が全てを諦めたかのような目をしていた事を。
《…そうか。なら明日から雇おう。でもこれだけは約束するんだ。何かあったら連絡する事。すぐに飛んでいくし助ける事を約束する。》
『…俺の名刺だ。何かあったら連絡しろ。』
《俺は番号聞いていい?明日、出勤時間の連絡するよ。》
「はい…」
話しはここで終わって、おぢさんに家まで送ってもらい解散した。
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