エピソード2

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それまで黙ってたけど、話しさせてもらってもいいですか?の一言で物凄く緊張した。 《こんばんは》 「…こんばんは」 《名前…聞いてもいい?》 「…結羽」 《結羽ちゃんかあ!いい名前だね》 「いや…」 《一つ聞いてもいいかな?》 「はい…」 《今まで辛い事、苦しい事たくさんあった思う。でも、この世界に入る事で、今までとは違う辛い事、苦しい事も出てくるはずだ。その代わりといっちゃ難だけど楽しい事も増えるはずだ。それを承知の上で入ってほしい。》 「わたしは…わたしは、辛くても苦しくても耐えられる自信があります。痛みも恐怖も、全てをひっくるて。」 …二人は見逃さなかった。 一瞬、少女が全てを諦めたかのような目をしていた事を。 《…そうか。なら明日から雇おう。でもこれだけは約束するんだ。何かあったら連絡する事。すぐに飛んでいくし助ける事を約束する。》 『…俺の名刺だ。何かあったら連絡しろ。』 《俺は番号聞いていい?明日、出勤時間の連絡するよ。》 「はい…」 話しはここで終わって、おぢさんに家まで送ってもらい解散した。
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