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途端に鉄格子に電流が走り、ライルは激痛に飛び退いた。
「はっははははは」
向かいの囚人が笑う。
ライルは悶えた。
檻以外に首を連れそうな場所は無い…。
「餓死なら大丈夫だぞっ」
向かいの囚人が言い放ってきた。
餓死…。
よし、もう食うのはやめよう。もともとまずくてあまり食ってないが。
その日から食事は取らないようにしたが、後々かなりキツくなってきた。
「さぁ~て、あと何日持つかな?」
向かいの囚人が食べながら楽しみながら見物していた。
死ぬがこんなにも難しいとは…。
ライルは餓えからくる体の苦痛に耐えられなくなり、食事に手をとうとう伸ばした。
「あ~っ、残念~」
向かいの囚人がおどける。
囚人食を食べても全然満たされない。
食事の時しか水が来ないのが最悪だった。
因みにトイレはボットン便所式だ。
ライルはもう気が変になりそうだった。
倒れた。
何なんだ………
夜中ライルは甘い匂いの変な夢を見た。
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