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イライラが募っていき、オレの中のメーターが爆発した。
オレは勢い良く体をひねり、後ろに引っ付いてる列を引き離す。
突然の事に、油断していた6人は、そのまま桃がいるシートの上へと倒れ込んだ。
「んにすんだよ、テメェ!痛ぇじゃねーかよ!」
「…ぅう~。……」
「…うわぁぁあんっ!」
見たこともない青羅を見てしまった。いつもにこやかにしているお兄さん気質の青羅が眉間にシワを寄せてこちらを睨んでいる。
逆に、いつも飄々と澄ました顔をしている紫音は顔を真っ赤にし、眉を下げている。赤唯は涙は見せてないものの癇癪を起こしている。
意外な一面だが、やめてくれ。頭が痛くなって来る。
「あーっ、もう。全部後藤さんのせいですよ!どうしちゃってくれるんですか!」
側でギャーギャーしてる3人を指差して後藤さんに訴えるが、後藤さんはしょんぼりした様子で近くにいた夏美さんに抱きついた。
「だってぇ~。そういうお年頃なの~っ!」
…いい歳して、どういうお年頃ですか。
すると、またまた性懲りもなく抱きついてくる赤唯と紫音。
赤唯と紫音は酔うと泣き上戸というより精神年齢が下がるのか?
それにしても、うっとおしい。
「もー、いい加減に抱きつかないでください!」
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