お花見。

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「今日さ、ここで歌対決しない?誰が一番歌が上手いか!」 「はあ!?」 何を、唐突に。 「んなことダメに決まってんでしょーが!こいつら、一応芸能人だからね!?ここでは…」 ヘラヘラ笑っている『COLOR』4人を見る。 いや、ダメだ。 歌わせられない! すると、尚紀の提案をどうとったのか、後藤さんが真っ赤な顔で人差し指を高く掲げた。 「えー、只今より、ソング対決を開催致します!1人1人順番に歌ってもらいまーぅす! はいはい、危ないですから黄色い線より内側にお立ちになってお待ち下さい」 後藤さんは、オレ達のいたシートから全員(ナナさん抜き)下ろし、シートと地面の境目を指で線を引いた。 黄色い線って電車のアナウンスかよ。 しかし、少なくとも、みんなやる気のようだ。 周りを見ると、たくさんの野次馬がオレ達を囲んでいた。 中には、『COLOR』のファンとかもいるんだろうな…。
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