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イメージダウンにつながっても知らないからな。
「んじゃあ、俺からいきまーす!」
酔いが完全に回ったであろう青羅が、バッと手を上げる。
「いい度胸だ、青羅!じゃ一番手!芸能界の貴公子という名を持つ、青羅!」
青羅はシートの上に立つと、みんなの前で歌い始めた。
この歌は確か、最近CMで流れていた曲だ。よく耳にするからこのフレーズは頭に入ってる。
マイクを持った青羅は目に光が入り、顔つきが変わる。歌い始めると、流石と言うか酔ってるのに歌う時はメッチャカッコ良く見えるのは何故だろう。
気持ちよさそうに、演歌を歌い終わった後、ワーっと歓声。
何気に上手いのね。
青羅が歌い終わり、シートを下りると、俺!俺!と尚紀がシートに乗っかった。
「俺はもっちろん!『COLOR』の歌!」
何を考えてるんだろう、尚紀は。
本心では『COLOR』は嫌いなはずなのに。
ライバルなはずなのに。
なんで、そんなノリで歌えんだよ。
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