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1位が決定したトコロで、後藤さんが眠くなってしまいうなだれる。
それを見かねた青羅がオレらに声をかけて来た。
「ごめんね、瑠依、みんな。後藤さんが潰れてしまったからこれで帰ることにするよ。楽しかったよ!また今度な」
「はい。また仕事場で」
青羅がオレらに挨拶をし、シートやゴミを回収して後藤さんを担いで行ってしまった。
「あーあ、解散か。つまんねー」
「んじゃ、俺らも帰るか」
尚紀が不満を漏らすが、桃も帰ろうと促す。
気づけば、あんなに明るかった空は少し赤い日を差している。
「ほら、尚紀。弁当箱は自分で持って帰れよ」
「でかっ!」
いやいや、自分で持って来たんだからな?
ナナさん、夏美さん、桃と解散し、オレと尚紀は家も近いということで途中まで一緒に帰ることになった。
まあ、この前フタバ荘にまで上がり込んで来たくらいだもんな。家は知らないけど近いんだろうな。
帰路を2人並んで歩いた。
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