V系・・・!?

5/42
前へ
/355ページ
次へ
オレを囲んでいる女の子達は、最初はいまいち誰だか分からなかった様子だったが、何かに思い立ったのか、再びキャーキャーと騒ぎ出した。 『キャー!!SAKUよ、SAKU!』 『キャー!!抱きつきたーい!!!』 そんなことを口走っている女の子達の隙をついて、SAKUが女子軍団の中からオレを引っ張り出してくれた。 「あ、ありがとう…」 すると、SAKUはため息を付いて、ニッコリと笑ってくれた。 「いやいや、困った時はお互い様ってな!」 なんか、いつもの見た目と違ってフットワーク軽いな。 SAKUとは、隣のクラス同士。 話す機会は今までにまったく無く、今日が初めて。 オレはSAKUと一緒に校舎へと入っていった。
/355ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加