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オレはナナさんと夏美さんに背中を押されるようにして、人だかりの中に入ろうとした。
あ、そういえば、尚紀と桃は。
後ろを振り返ると、さっきみんながいたシートの上に座っている2人。
目が合うが、桃は困ったように笑った。
「俺らはいいよ。尚紀とここにいる」
「…」
尚紀も何も喋らないが不機嫌ではない感じだ。『COLOR』だけだったら一緒に行ってハッチャケていそうだが、後藤さんがいるのなら少し話は変わって来るだろう。
後藤さん鋭いところがあるからな。
尚紀が警戒して来たくないならそれに任せよう。
オレは2人に悪いと感じながら、『COLOR』がいる陣地に来た。
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