~美しくなる条件~

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 目黒 瞳が目覚めると、そこはベッドの上だった。  真っ白のマットレスに白いパイプ。そしてベッドの周りにはカーテンレールと、纏め縛られている白のカーテン。  瞳は右手で額を抑えながら上半身を起こした。  まだ少し頭がズキズキ痛む。 「どこ? ここ?」  思わず瞳は一人呟く。  首を巡らせると、辺りの壁も白で統一されていた。  ベッドは壁にピタリと付けられ、反対側の壁沿いには小さなテーブルに20インチぐらいの薄型テレビが備え付けてある。    
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