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そして程なくして先生も教室に現れた。
泰子は別室に連れていかれ、双方の親も呼ばれた。
泰子の親が学校を訪れ、美鈴や鼓膜を破られた男子生徒の親に土下座し、涙し、許しを請うていた。
泰子もその場は一応謝った。
馬鹿にされてついかっとしてしまったと。
相手の親は決して納得はしていなかったと思われるが、全ての治療費の支払いと十日間の自宅謹慎で何とかその場を収めて貰った。
自宅へ帰る途中、泰子の母は涙ながらに、
「もう癇癪は起こさないと約束したじゃない? お願いだからもうこういう事は辞めにして。貴方は本来は心の優しい子なんだから。ね?」
と我が娘へ訴えた。
泰子は小学生の頃から切れやすかったのだ。
元いた小学校の時も、何度か問題を起こしその度母は学校に呼ばれていた。
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