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謹慎中の十日間、泰子は部屋に閉じこもり、ご飯時以外特に何もする事なく大人しく過ごしていた。
そして謹慎も溶け、再び泰子は制服に着替え自宅を出る。
玄関で泰子は母に、
「もう大人しくするようにしてね。お願いだから」
と頼み込まれた。泰子も心ではこれ以上何も問題起こすまいと思っていた。
そして実際泰子は暫くは問題を起こさなくて済む事になる。
泰子が久しぶりに教室を訪れるとクラスメートの反応は明らかに変化していた。
誰も泰子に話そうとしないという意味では以前と同じだが、教室内の雰囲気は明らかにぴりぴりとしている。
理由は明白であった。
泰子である。
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