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行為が終わり教室が静寂に包まれる中、泰子は美鈴の右腕を掴み引き摺るようにして戸の外へ踏み出した。
廊下に激しい震音を残し泰子はそのまま階段を上る。
右手に掴まれた美鈴の身体はまるで人形のようで、段差に何度も頭や四肢を打ち付けるが抵抗感は全くない。
三階へとたどり着くと泰子は目的の教室まで脇目もふらず突き進む。
そして再び泰子は教室の戸を力任せに押し付ける。
今度はバキッという音が皆の耳に届いた。
泰子が姿を見せたのは教室の後方。
その太い首を巡らせ、瞳を尖らせ――そして彼を見つけニヤリと笑った。
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