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とはいえ学校で美鈴が怪我を負わされたのは既に二回目。
しかも相手は同じ泰子。
美鈴の母は発狂さながらに教師を責め、そして……泰子を責め――
事もあろうに泰子の顔にびんたを喰らわせたと言うのだ。
よほど頭に血が上っていたのであろう。
だがこれが、再び泰子の怒りの感情に火をつける事となる。
最悪だったのは、美鈴の母親も娘と似て美人であった事。
そして一年の時に比べ、二年になった泰子の性格は尋常でない程狂暴になっていた事。
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