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泰子は徐に立ち上がると美鈴の母の後頭部を掴み、眼下のテーブルの角に力任せに顔面を叩き付けた。
更に髪の毛を掴み乱暴に引きずり回し。
当然、周りの教師も突然の泰子の変貌に慌てはしたものの、何とか止めさせようと行動したらしい。
だが一度火が付いた泰子は、腹を空かした獰猛な虎となんらかわらない。
泰子によるいわれのない暴力で教師の一人は肩を外され、また一人は肋骨が折れ、校長に至っては顎の骨が砕かれた。
そして邪魔者が居なくなった後、泰子は憎き美鈴と似た顔を持つ母親へその牙を伸ばしたのだ。
手が付けられない程陰惨な状況に教師の一人が通報し、警官が駆け付けた時にも泰子による暴力は続いていた。
美鈴の母親が一体どのような状態で発見されたかは言わずもがなであろう。
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