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――それは、泰子がいつもどおりアバターゲームに熱中している時の事であった。
『ウツクシクナリタイさんが貴方に挑戦したがっています。勝負を受けますか?』
画面上に突如現れたメッセージ。
別のアバターの持ち主から対戦を申し込まれたのだ。
泰子は相手のプロフをタップし、アバターを確認する。
思わず唾を飲み込む音が部屋に広がる。
泰子の目は輝いていた。
挑戦者の持っているアバターはどれも泰子が理想とするパーツばかり、しかも全てがレア物だ。
泰子は迷うことなく挑戦を受けた。
このゲームにおいて泰子はこれまで負けた事が無い。
絶対の自信があった――
だが蓋を開けてみれば……画面上で横たわっていたのは泰子のキャラだった。
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