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瞳は次第に明るくなっていった。彼のおかげで自分が変われたような気さえした。
しかし幸せは長くは続かない。不安な影は大学で出来た友人の一言から始まった。
「貴方の彼が、他の女の子と歩いてるのを見たわよ」
瞳は焦った。既に身も心も許した彼は瞳の拠り所であり全てだった。
悪いと思いながらも瞳はある日こっそりと彼の後を付けた。そして見てしまった。
彼が他の女性と仲良さげに歩いている姿を――
遠目からでも判った。私はあの女には勝てない。二人の姿は誰が見てもお似合いの美男美女。
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