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泰子はとりあえず台の上の手紙に手をやった。
肉厚の泰子の掌に掴まれた手紙は、とても小さく感じられる。
泰子は手紙を広げ文面を確認する。
すると頭を捻りながら、
「何これ? 引き出しの中?」
と手紙の内容を一部復唱し。
引き出しの取っ手に指を掛ける。
引き出したその中には、一台の携帯型端末が入っていた。
その時泰子は、一瞬とてもがっかりしたような表情をみせた。もしかしたら食べ物が入ってるかもしれない等と甘い考えだったのかもしれない、
だが気を取り直したのか、泰子は端末を手に取り黒い画面をまじまじと見つめる。
大きさとしては泰子が使っていたタブレット端末に比べてかなり小さい。
泰子の肉厚の掌であれば片手ですっぽり収まるぐらいであろう。
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