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「しまった!」
思わず声を上げ、泰子はベッドをどかした。
その表情には後悔の念。
もし食べ物だとしたらこのせいで駄目になるかもしれない。
だがその心配は杞憂に終わる。
ベッドを退かした先に現れたのは、頑丈そうな取っ手付きのアルミケース。
大きさは泰子で無ければ、一般の女性には片手で持ち歩く事が少々困難に感じられるほどだ。
泰子はほっと胸を撫で下ろした、これであれば食べ物が入っていたとしても駄目になっている事は無いだろう。
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