電話

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「はい…」 『上手くやってるでありんすか? 』 ディスプレイに出た名前に最初は 驚いたが、落ち着いて出れば… 相手らしくない言葉だった。 「はい…」 『料理は?』 「やってます…」 『ふむ…身だしなみは』 「気をつけてます…」 『なら…いいでしょう 心配だった。雪夜が嫁ぐなんて… 私は何も教えれなかったから…』 彼女らしくない弱音だった。 「大丈夫です…母さん」 『あとは…愛想尽かされない様に おきばりやす』 「…! はい…母さん」 愛想尽かされない様に… それは確かにな事だった。
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