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『────!!』 「慌て過ぎ」 テレビの中のマイクを持ったおじさんが、必死に何かを喚いていた。 『────!!』 巨人、小人、不気味な怪物の映像が流れる。 『────!!』 人が犬になる病気の原因は、特定の水に含まれる結晶性物質だった。 人じゃないモノが人になる病気も、きっと原因は同じようなものなんだろう。 その何かが、川の中の生物を、森に生きる生物を、木々を草花を。 『────!!』 半分同種になってしまった夥しい数のそれらを、果たして人間はどうするのか。 「……何言ってるか分かんないってば」 リモコンを投げつけてテレビを黙らせた。 不安そうに僕を見つめるジョン。 頭を撫でたら、いつもみたいにワンと鳴いた。
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