まだ先の話し

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いつもの公園の芝生の上で青年は寝転がってる。 その横に少女が体育座りをして座ってるが、緊張しているのか顔が強張っている。 二人の間を夜風が吹き抜けた。 それを合図にしたかのように少女が口を開く。 「私は...私は貴方と出逢ってから、貴方と話して、 貴方の考えを教えて貰って、本当の自分を見つけれ たと思います...いえ。見つけました」 少女は一言一言想いを言葉にしながら相手に伝える 。 一言言葉を伝えるたびに、心臓がドキドキと脈打ち 言葉が震えてしまう。 その間も青年は寝転がり目を瞑って話しを聞いてる 。 「貴方と出逢ってから日々、色々なことを考え悩み ました。貴方はそんな私をめんどくさがらず気持ち 悪がらずに、横に居て色々なことを聞いてくれまし たよね?私はそんな貴方に感謝の気持ちでいっぱいです。それと同時に...好きな気持ちが生まれました 」 好きと言葉を出す前に色々な考えが頭を駆け巡った 。 嫌われたらどうしよう。 気持ち悪がられたらどうしよう。 怒られたらどうしよう。 私の前から消えてしまったらどうしよう... けれど、相手が消えてしまう恐怖よりも好きだという想いが上回る。 やっと好きと伝えれた。 相手の反応が怖くて顔を見れない。 好きと言葉に出したあと、今まで仕舞っていた想いが次々と湧き出てそのまま言葉になる。 「好きとわかってから、貴方と逢うといつもドキド キしていました。私はいつも横に居られたらどんな に楽しいだろうとおもっ!?」 想いの歯止めがきかなくなった私を止めたのは相手 の手だった。 いつの間にか寝転がってた相手が体を起こして、私の頭にポンッと手を置いて撫でてくれる。 撫でられた所から相手の想いが伝わってくるかのよ うに暖かくなる。 「大丈夫。好きの一言で君の想いはわかるから」 柔らかい口調が私を包み込んでゆく。 「けれど、いいのかい?俺、女性不信なんだけど」 そう相手は女性不信なのである。
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