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空も青空から赤く染まってきて夕焼けになってきた 。
公園で遊んでた子供の声もいつの間にかなくなって おり、辺りわ見回すと、この公園では俺と男の子だ けになっているようだ。
「さてと...」
そう言ってタバコを携帯灰皿に仕舞って立ち上がり 。
男の子の頭に手を置いて撫でる。
真剣な顔で悩んでた男の子はキョトンとした表情で 、俺を見上げる。
「悩め若者よ。悩むほど心は成長していくのだから な」
微笑みながら冗談めかしに言って最後に一言。
「またな」
そう言って自分の住んでるマンションの歩いて行こうとしたら。
「あっ!あの!!また明日もここに来ますか?」
振り返ってみると立ち上がった男の子は、緊張してるのか顔を下に向け、両手で学ランの裾をギュッと握り返事を待っている。
どうせ明日も面接の結果待ちだから時間はあるな。
「ああ。午後4時くらいに来るかな」
それを聞いた男の子は顔を上げて「本当ですか?」と聞いてきた。
「本当だよ。嘘言ってどうする」
笑いながら男の子に本当だと伝えると。
その言葉を聞いた男の子は家に急いで帰るのか走り 出しながら、途中こちらに振り返り「さよなら!また明日ー!!」と言って帰っていった。
途中で振り返った男の子は明るい笑顔で嬉しそうだ った。
その顔は少年には見えず少女に見えた俺はドキッと した。
「あれで男の子なんだよなあ...本当に男の子か?」
そんな疑問を感じながらマンションに帰っていく。
「それにしても夕焼けって真っ赤なんだな。あの少 年の顔が真っ赤に染まるほどとは 」
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