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「此処が部室だよ」
そう言うと、彼は、ガラッと扉を開けた。
「あっ……」
彼は、先に中へと入って行く。
あたしは、体が自然と彼の後を追うように、中へと入ってしまった。
中に入るとそこには、これまた、イケメンさんが二人いた。
「おい、おせーぞ。佑」
「今まで何やってた……の……。その子誰…?」
二人のうち、黒髪の人と普段見掛ける茶髪の人より、抑えた感じの茶髪の人がいた。そして、二人のうち、黒髪の人が、あたしを指で指しながら聞いてきた。
「あっ、あの……」
チラッと隣を見ると、ニコニコとただ笑顔で二人とあたしのやり取りを見ている彼がいた。
「佑、誰だよ!?その美少女は!?」
「……1年生かな?」
「へっ!?」
二人は、物珍しそうにあたしの、頭のてっぺんから、足の爪先まで見てくる。
黒髪の人は、顎に手を添えながら、あたしの身長の高さと変わらないくらいの高さまで、背中を曲げて見てくる。
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