部活

8/9
前へ
/43ページ
次へ
「宜しくお願いします」 「僕は、武田 大輝。3年だよ。宜しくね?有栖ちゃん」 大輝さんは、黒髪の人で、雰囲気と話し方がお兄さんっぽい人だ。 軽くお辞儀し、最後の一人の方を見る。 「俺は、櫻井 昂。3年。宜しくな?有栖」 昂は、左目を閉じて、ウインクしてきた。 「はぁ…、宜しくお願い、します……」 佑先輩よりチャラくなさそうに見えて、昂先輩の方がチャラかった…。 こう言うタイプ、苦手… あっ、それより良いとかどうかって、どう言う意味なんだろう? 「二人とも、有栖でいいよね?勿論、確定前提でだよ」 佑はニコニコと笑いながらも、目は本気で言っている事を物語っている。 「あぁ。俺は、有栖が気に入ったし、有栖じゃなきゃ嫌だからな」 「僕も昂と同じだよ」 昂と大輝は、一度目を合わせると、二人揃って口角を上げて笑みを溢す。 「…と言う訳で、有栖ちゃん宜しく」 隣にいたはずの佑先輩は、いつの間にか後ろに居て、あたしの頭をポンポンと優しく叩き……
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加