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「宜しくお願いします」
「僕は、武田 大輝。3年だよ。宜しくね?有栖ちゃん」
大輝さんは、黒髪の人で、雰囲気と話し方がお兄さんっぽい人だ。
軽くお辞儀し、最後の一人の方を見る。
「俺は、櫻井 昂。3年。宜しくな?有栖」
昂は、左目を閉じて、ウインクしてきた。
「はぁ…、宜しくお願い、します……」
佑先輩よりチャラくなさそうに見えて、昂先輩の方がチャラかった…。
こう言うタイプ、苦手…
あっ、それより良いとかどうかって、どう言う意味なんだろう?
「二人とも、有栖でいいよね?勿論、確定前提でだよ」
佑はニコニコと笑いながらも、目は本気で言っている事を物語っている。
「あぁ。俺は、有栖が気に入ったし、有栖じゃなきゃ嫌だからな」
「僕も昂と同じだよ」
昂と大輝は、一度目を合わせると、二人揃って口角を上げて笑みを溢す。
「…と言う訳で、有栖ちゃん宜しく」
隣にいたはずの佑先輩は、いつの間にか後ろに居て、あたしの頭をポンポンと優しく叩き……
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