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感動じゃないけど、本当、凄いと思う。
「暁くん、一通り王子様達の紹介したけど、質問はあるかね?」
「いいえ、ありませーん。浅野先生」
「うん。では、これで講義を終了する」
志穂は、かけていた眼鏡を外し、ブレザーの胸ポケットの中に入れる。
「その眼鏡って、志穂の?普段、眼鏡かけてないよね?」
「あぁ…、これ、お兄ちゃんの」
「えっ、志穂、お兄さん居たの?」
「うん。あれ?言わなかったっけ?」
「聞いてないよ!?あたし」
志穂に、お兄さんが居たなんて知らなかった…!!
「ごめん、ごめん。お兄ちゃんは2年生で、佑先輩と同じクラスだよ」
「えっ!?」
「いいなー、お兄ちゃん。佑先輩と同じクラスで」
志穂は、あたしの机に座り、隣の席の人の机を軽く蹴った。
「あーあ、佑先輩と話したい~!」
「はははっ……」
有栖は志穂の言葉を聞いて、苦笑いする。
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